映画なんて観たくない~、と抵抗する長男を置いて、パパとひろとは「まちキネ」へ。
ドキュメンタリー映画「よみがえりのレシピ」を鑑賞に来ました。
ちょっと早めに来たので間に合ったものの、すごい人です。満席で観れない人が続出。
山形県内の農業でも、大量生産・大量輸送・大量消費といった、効率性・収益性が追及される中で、その地域ごと特有の「在来作物」が失われつつある。いや、失われてしまったものも多い。
その状況に対する地元生産者の思い、その失われつつある在来野菜を使った、魅力的な料理の紹介、教育・研究の事例から、これは単に農業だけの問題ではない、極めて身近な地域生活の問題である事、その種を後々まで伝えていく事、命の継承の大切さ、そして、本当に豊かな地域の在り方、希望を提示しているように感じました。
また、今回の映画で取り上げられた料理の中でも、私自身、アルケッチァーノで以前食べた事のあるものが、いくつかあり、改めて、その時の素材・料理の背景に、こういったストーリーがあったのだなと、感慨を受けました。奥田さん、テーブルでそこまでの説明はしなかったな(笑) まぁ忙しいし。
2002年の「たそがれ清兵衛」の余韻が残る頃、庄内映画村、つるおか街なかキネマの計画と、庄内でも「映画」がもっともっと身近になっていき、映画で地域が盛り上がる機運が高まっていきました(少なくとも私はそう感じて)。鶴岡アートフォーラムに当時職員として関わっていた中で、ドキュメンタリー映画の上映や、自主制作映画の普及、映像制作ワークショップ等、地域の中で、映像の制作・鑑賞をもっと身近にしていく仕掛けも考えた時期がありました。
東北芸術工科大学の加藤到先生や、株式会社まちづくり鶴岡の小林好雄社長、自主制作映像祭の小林正和さんや佐藤広一くん、また今回、「よみがえりのレシピ」監督の鶴岡市出身の渡辺智史さんの活動を知り、改めて素晴らしい取り組みが行われていると思うと同時に、在来作物をめぐるこのような動きと、市民学習農園(市民農園)が、もっと上手く繋がったらいいのになぁ、とも。
また、こういう映画を「どん!」と扱えるのが、鶴岡まちなかキネマの魅力でもありますね。
映画のあとに、「庄内シルク焼きそば」を食べに行きました。
ここは「三瀬のこがやってるなんぞー。おめ知ってるろ?」と地元でも言われて来たのですが・・・
「一晶くんだよの?」と向こうから声を掛けてきました。
解りました。私の弟の同級生の弟です(笑) 次男にラムネをサービスしてもらいました。
初めて食べるのに、ちょっとソース加減が難しいような気もしましたが、徐々に足してみるのも良いかも知れません。 これは、通わないといけないですかね(笑)